春の山菜シーズン、自然の中で楽しめる「わらび採り」に挑戦してみませんか?
この記事では、初めての方でも失敗しないわらび狩りのポイントをわかりやすく紹介します。必要な服装や道具、アク抜きの方法、保存のコツまで網羅。春の味覚を安全・美味しく楽しむための知識をギュッとまとめた内容です。自然の恵みを手に入れる喜びを、ぜひ体験してみてください。
わらびとは?
わらび(学名:Pteridium aquilinum)は、シダ植物の一種で、山間部や里山、田んぼの畦道など、日当たりの良い場所に自生しています。春になると芽を出し、食用として親しまれています。食べる際にはアク抜きが必要ですが、その独特のヌメリと食感が魅力です 。地域によって異なりますが、一般的には4月から6月が旬とされています。特に山間部では5月から6月頃に極太のわらびが採れ、食べ応えがあります 。
採取方法:わらびは、地面から15〜20cmほど伸びた頃が食べ頃です。根元から3〜5cm上を軽く曲げると、簡単に折ることができます。地面すれすれで折ろうとすると筋張って折れにくいため、注意が必要です 。
わらび採りの服装・準備
■上半身
- 長袖シャツ・ジャケット:日焼けや虫刺され、擦り傷防止のために必須。通気性がよく速乾性のある素材が理想です。
- 帽子(つば付き):日差しよけ・頭部の保護。虫よけネット付きのものも便利です。
■ 下半身
- 長ズボン(厚手):草木による擦り傷や虫刺されを防ぐため、薄手のタイツや短パンはNG。ストレッチ素材なら動きやすくて快適です。
- 足元の防備(長靴 or トレッキングシューズ):ぬかるみや草むらでも安全に歩けるもの。長靴は蛇やヒル対策にも有効です。
■ その他の装備
- 軍手や園芸用手袋:手を守りつつ、わらびをしっかり摘むことができます。
- リュック or ウエストポーチ:両手が空くように。
- ビニール袋:収穫したわらびを入れる。
- 虫よけスプレー/日焼け止め:肌の保護に必須。
- 熊鈴やラジオ(山中の場合):野生動物への警戒用。
服装の色は、できるだけ目立つ色(オレンジ、赤など)を選ぶと、同行者と離れてしまったときに見つけやすくなります。また、山は平地よりも気温が低いです。住んいる地域で夏日でも、山は15度以下になることもあり、風も強いので長袖は必須です。
アク抜きと下処理
わらびはアクが強いため、食べる前にアク抜きが必要です。一般的な方法として、重曹を使ったアク抜きがあります。
- 採った蕨を水洗いする
- 水を沸騰させる
- 重曹を加える(水1Lに対して重曹小さじ1)
- わらびを入れる(わらびが鮮やかな緑色になります)
- 火を止め、冷めるまで放置しておく
- 冷めたらわらびを水洗いをする
5の冷めるまで放置しておくことがポイントです。あくがしっかり抜けます。
保存方法
- 冷蔵保存:アク抜き後のわらびをタッパーや保存袋に入れ、水を加えて冷蔵庫で保存します。水は毎日取り替え、1週間を目安に使い切りましょう 。
- 冷凍保存:アク抜き後のわらびをそのまま、または水と一緒に冷凍します。解凍後は柔らかくなりますが、調理には問題ありません。ただし、アク抜き前に冷凍すると色がくすむため、アク抜き後の冷凍がおすすめです 。
- 長期保存:塩漬けや乾燥、瓶詰めなどの方法で長期保存が可能です。塩漬けの場合、使用時には塩抜きが必要です 。
参考:https://tabetarou.com/food/yasai/warabi/warabi_1.html / 食べ太郎.com
わらびの食べ方
アク抜きしたわらびは、お浸しや煮物、炒め物、天ぷらなど、さまざまな料理に利用できます。特に天ぷらやきんぴらなど、味の濃い料理にすると、わらびのほろ苦さが引き立ちます 。
まとめ
わらび狩りは、春ならではの自然体験と旬の味覚を同時に楽しめる魅力的なレジャーです。適切な服装や準備、正しいアク抜きの方法を知っておけば、初心者でも安心して楽しめます。収穫したわらびは、保存や調理次第でさまざまな料理に活用可能です。山の恵みに感謝しながら、自然とのふれあいを満喫してみてはいかがでしょうか。ぜひ今回紹介したポイントを参考に、楽しいわらび取りを体験してみてください。
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