素朴な甘さとカリッとした食感が魅力の「芋けんぴ」。
昔ながらの和菓子として親しまれてきた一方で、近年のお芋ブームで現在も人気のおやつです。
芋けんぴのカロリーや名前の由来、簡単レシピまで
知っておくともっと楽しめる情報をまとめました。
手作りにも挑戦しやすいので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
芋けんぴのカロリー
100gあたり約450~500kcal
ダイエット中に芋けんぴを食べる際は、カロリーに注意が必要です。
その理由は、芋けんぴは見た目以上に高カロリーなお菓子だからです。
サツマイモを油で揚げ、砂糖でコーティングしているため
100gあたり約450~500kcalと菓子類の中でも高めです。
ほんの一握り程度でもご飯1杯分に相当するエネルギーがあります。
とはいえ、噛みごたえがあるので満足感を得やすく
量を抑えれば楽しむことも可能です。
1回に20g程度にとどめる、自分で作って砂糖や油の量を調整するといった工夫がおすすめ。
けんぴはカロリーが高いため食べすぎは禁物ですが
量を調整すればダイエット中でも無理なく楽しむことができます。
芋けんぴの由来
「けんぴ」の語源には諸説ありますが、最も有力とされるのは中国語の
「乾脯(けんぽ/かんぷ)」に由来する説です。
「乾脯」とは、肉や魚、野菜などを乾燥させた保存食のことで
日本に伝わる過程で「けんぴ」と呼ばれるようになったと考えられています。
江戸時代には「けんぴ」は細長く切って揚げた干菓子の総称として使われており、
さつまいもを使った芋けんぴもこの系統に含まれます。
また、「けんぴ」は漢字で「堅干」と書かれることもあり、
これは「堅くて干してあるもの」という意味から来ているとも言われます。
細くて堅い食感を持つ芋けんぴは、その名にふさわしい特徴を備えたお菓子です。
現在では、高知県をはじめ全国で親しまれている和スイーツとなり、世代を問わず人気があります。
最近では、塩、黒糖、黒ゴマ、ショコラなど様々なフレーバーの芋けんぴがあります。
太さや柔らかさ、形などそれぞれのお店によって違うのでとっても面白いです。
芋けんぴはダイエットにいい?
サツマイモには以下の栄養が含まれています。
食物繊維 腸内細菌のはたらきを助ける効果があるとされているので腸内環境を整えてくれます。また、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などの効果が期待できます。
ビタミンB1 糖質を分解して、エネルギーとして消費するために欠かせない栄養素。糖質の摂取が多い食事が続くと、糖質を分解するためにビタミンB1が消費されるため、ビタミンB1が不足しやすくなります。
ヤラピン さつまいもを切ったときにジワッと滲み出てくる白い液体を「ヤラピン」という。ヤラピンは古くから緩下剤(お通じをよくする薬)の効果があるとされ、食物繊維とともにお通じの改善に役立つ。
食べすぎには注意ですが、適量を摂取するのであれば
お芋のよい栄養を摂取することができます。
芋けんぴの簡単レシピ
【材料】(2〜3人分)
- さつまいも:1本(約200g)
- 砂糖:大さじ2〜3
- 水:大さじ1
- 揚げ油:適量
- 塩(お好みで):ひとつまみ
【作り方】
- 下準備:さつまいもをよく洗い、皮つきのまま細切り(5mm角程度)にします。水に10分ほどさらしてアクを抜き、しっかり水気を拭き取ります。
- 揚げる:160〜170℃の油で、さつまいもがカリッとするまでじっくり揚げます(約5〜7分)。きつね色になったら取り出して油を切ります。
- 蜜を作る:フライパンに砂糖と水を入れ、弱火で加熱。泡が細かくなり、飴状になってきたら火を止めます。
- 絡める:揚げたさつまいもを蜜に入れ、全体に絡めます。手早く混ぜてクッキングシートの上などに広げて冷まします。
- 仕上げ:お好みで塩を少し振ると、甘さが引き立ちます。
外はカリッと中はホクホク、手作りならではの優しい甘さが楽しめます。
保存は密閉容器で2〜3日が目安です。
他にもヘルシーに仕上げたい場合は、少量の油で揚げ焼きにしてもOKです!
まとめ
芋けんぴは、手軽に作れて素朴な甘さが魅力のおやつです。
カロリーに注意しつつ適量を楽しめば、ダイエット中でも罪悪感なく味わえます。
名前の由来を知ることで、さらに味わい深く感じられるでしょう。
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