娘が生まれてから、毎日があっという間に過ぎていきます。オムツ替えや授乳、寝かしつけ、離乳食の準備…どれも手間がかかるけど、そのすべてがかけがえのない時間だなあと思っています。
ただ、子育てって実際の育児だけじゃなくて、夫婦間の価値観のすり合わせもかなり大事。どんなふうに育てたいのか、どこまでお金をかけるのか、どんな言葉をかけていくのか。意見が合わないことも当然あって、そのたびに小さな話し合いを積み重ねています。
今回は、私たち夫婦が子育て中に「大切にしていること」を紹介したいと思います。
自分がどう育ってきたかを共有する
これはすごく大事にしていることの一つ。
私はというと、かなり“お勉強重視”で育てられたタイプ。ゲームは買ってもらえなかったし、テストで悪い点を取ると母は不機嫌になる。母の機嫌ばかりうかがっていたように思います。「勉強することが当たり前」という空気の中で育ちました。
一方、夫はというと「自由奔放」そのもの。怒られた記憶もあまりなく、やりたいことを自由にやってきたそうです。
ただ、この自由という言葉ひとつとっても、意味が全然違ったのにはお互いびっくり。
夫にとっての「自由」:自分の責任の範囲で好きなことをしていい
私にとっての「自由」:親が許した範囲内で選べる自由
この違いを知ったとき、夫は「それは自由じゃないやん!」と本気で驚いていました(笑)
こんなふうに、自分がどう育てられたかを共有することで、「なぜその考え方になるのか」が分かるし、お互いの理解が深まります。
教育方針は話し合いで決める
たとえば「テレビは何歳から?」「習い事はいつから?」「怒るときはどうする?」など、育児には細かい判断がたくさんあります。どれも“正解がない”からこそ、私たちは「お互いの意見を持ち寄って話し合う」ことを大切にしています。
「あなたの考えも聞かせて」「私はこう思ってるんだけど、どう?」と、どんなに些細なことでもふたりで決めることが、後々のズレを防いでくれると感じます。
教育系の本を1冊一緒に読む
ある日、夫が「会社の同僚の子がめちゃくちゃ賢くてね、モンテッソーリ教育を取り入れてるんだって」と言い出しました。
私も名前は聞いたことがあったけど、ちゃんと知らなかったので、夫婦でモンテッソーリ教育について書かれた本を1冊読んでみることにしました。
読んでみると、子どもの「自主性」や「環境の大切さ」に重きを置いていて、すごく理にかなっているなぁと感じました。さらに調べていくと、なんと将棋の藤井聡太名人もモンテッソーリ教育を受けて育ったという情報も。これは説得力あるかも…と、ますます興味が湧きました。
本を一緒に読むことで、「こういう考え方、いいね」「これはうちには合わないかも」と意見を交わせて、夫婦で共通の教育の軸を持つきっかけにもなります。
金銭感覚のすり合わせと働き方
子育てには、どうしてもお金がかかります。教育費だけでなく、保育園代や生活費、レジャー費など、どんどん必要になりますよね。だから、私たちは早い段階から「どのくらいお金をかけるか」「働き方はどうするか」も話し合いました。
私たち夫婦は共働きです。「子どもが小さいうちは家にいたい」という気持ちもありましたが、家計や自分のキャリア、なにより“外とのつながり”を持っていたいという気持ちが大きかったです。
夫も「なるべく家事・育児を分担するよ」と言ってくれていて、お互いの役割を押しつけず、「協力してやっていく」ことを前提に進められているのはありがたいです。
子どもの前でケンカしない(努力中…)
正直、これは「理想」でもあります。なるべく、子どもの前では怒鳴らないように、嫌な空気を出さないように…と心がけています。でも、人間ですから、感情的になってしまう日ももちろんあります。それでも、「子どもは親の感情の影響を受けやすい」という意識を持っていることで、気持ちの立て直しが早くなった気がします。最近では、「ケンカになる前にちょっと休憩しようか」と、お互い距離を取ることも覚えました。
完璧じゃなくていいけど、子どもにとって安心できる環境を守っていけるように、これからも工夫していきたいです。
さいごに:子育ては、夫婦で一緒に「育っていく」こと

子育てって、最初は「この子をどう育てようか」という視点でスタートしますが、ふと気づくと、「私たち夫婦が親として育てられている」という実感もあります。
価値観をぶつけ合ったり、知らなかった一面を知ったり、そうやって少しずつ、“家族”というチームができあがっていく。
パートナーと子供と一緒に学んで、悩んで、笑って、私たち自身も育っていけたらいいですね。
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